歴史が育む味自慢「松ヶ岡農場」

国指定史跡 松ヶ岡開墾場と松ヶ岡農場

松ヶ岡農場のある松ヶ岡開墾場は、山形県鶴岡市中心部から東方8km、信仰の山として名高い出羽三山の主峰月山の麓の羽黒町にあります。

明治維新の大改革に際し、明治5年(1872年)旧庄内藩士3000名は、報国の実を挙げるために刀を鍬にかえ、原生林の開墾に着手しました。翌6年には310haの桑園の造成、明治8年から10年にかけて10棟の大蚕室の建設、大正初期まで30名の開墾士が松ヶ岡に定住し、幾多の困難をのりこえ、開墾事業を大きく進展させてまいりました。

開墾創業以来138年となる現在、220ha余りの面積を有し、稲作、果樹(庄内柿・桃・梨)、畑作を基幹とする63戸の農村集落を形成し、開墾創業の精神を大切にし、理想郷を目指して努力しております。

平成元年(1989年)に、日本の開拓史上極めて貴重な例であるとして、国の史跡指定を受けました。松ヶ岡開墾場地内には江戸時代からの由緒ある建物を開墾当初移築した松ヶ岡本陣や大蚕室10棟のうち5棟が創業当初の姿をそのままとどめ、大切に保存されております。現在は松ヶ岡開墾記念館、農具館、一翠苑、映画資料館として利用され開墾の歴史と精神を今日に伝えています。

松ヶ岡農場は松ヶ岡開墾場創業以来の直営農産部門として今日まで継承し、地区内の農用地約55haを所有し、松ヶ岡の農業の中核となる農業生産法人として、松ヶ岡開墾の歴史と精神を大切にし、果樹(庄内柿・桃)、畑作(枝豆・アスパラガス 等)に取組んでおります。消費者の方に納得してもらえるように、『安全で美味しく、高品質、安定供給』を目指し、農薬・化学肥料を減らした栽培方法を積極的に取り入れております。

〒997-0158
山形県鶴岡市羽黒町松ヶ岡字大高森 94-3
TEL:0235-62-2173
FAX:0235-62-4572